【シドニー27日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は27日、来月の州選挙で再選された場合、向こう4年間で10万人の若者や高齢者を対象に、高等教育機関TAFEの授業を無料で提供する方針を明らかにした。また、8,000万ドルを投じ、シドニー西部に新たなTAFEキャンパスを建設するとしている。
ベレジクリアン首相は求職中の若者7万人、高齢者3万人に授業を無料提供することで、需要が急増している技術者を養成したい考え。また、シドニー西部に設置される新たなTAFEでは、林業、建設、電気、水道などの分野を中心に、毎年700人の技術者を養成するとしている。
一方、NSW州野党の広報担当者は、TAFEの授業料が高くなり授業が受けにくくなったのは、現連立政権に責任があると批判。「TAFEと私立の教育機関の間で、競争を強いる市場を故意に作り出し、TAFEを非常に不利な立場に追い込んだ」と述べ、選挙直前に資金拠出をちらつかせるのは不誠実との見解を示した。