【シドニー27日AAP】 オーストラリア政府統計局(ABS)が27日に発表した統計によると、昨年12月までの3か月間における国内の建設工事完了件数は、前期比3.1%減だったことが分かった。国内経済の悲観予想に、さらに悲観的要素を加える形となった。
ABSの統計によると、住宅建設は前期比3.6%減となっており、特に東部沿岸で減少が目立ち、住宅市場が大きなスランプに陥っている。一方、住宅以外の建設は同1.9%増と、前期の2.3%減から回復した。国内全体の建設工事は前年同期比2.6%減となっている。
また、工事関連の仕事が同5.0%減と最大の下落幅となったことについて、セントジョージ銀行のアナリストは「懸念される」と述べ、公共インフラの整備完了が影響したと分析した。また、ANZのアナリストは、建設工事は雇用について国内の経済成長や雇用を支えるものだとして、「予想より早く下降傾向が表れたことは心配」と話した。
an earlier-than-expected downturn in the sector would be of concern for our outlook.