【メルボルン1日AAP】 過激派の環境保護団体「シーシェパード」(SS)は、政党グリーンズの元党首で昨年、政界から引退したボブ・ブラウン氏が、同団体オーストラリア支部の幹部メンバーに加わることを発表した。
ブラウン氏は、SSが行っている日本の捕鯨阻止活動を以前からずっと高く評価してきたとし、「SSの今夏の目標は日本の捕鯨を阻止してクジラ1000頭を救うこと。多くの国民から支持されているSSに参加できてとても誇りに思っている」と話した。またSSのワトソン団長も、「ブラウン氏の環境保護に対する姿勢は素晴らしく、長年にわたり私の英雄的存在であった」と述べ、ブラウン氏の参加を歓迎するコメントを発表した。
ここ数年、SSは日本の捕鯨船と南極海において幾度となく危険を伴う接触があった。また米国の裁判所はSSに対して日本船に近づかないよう命令を下した。報道によると、日本の捕鯨船は、今年の活動を終え、先週南極海を後にしたという。