【シドニー12日AAP】 オーストラリアの5つの州や準州で、現在も山火事が猛威を振るっており、数千人もの消防隊員らが消火活動を続けている。
なかでも最も脅威にさらされているのはNSW州で、これまで90以上の火事が発生し、35万ヘクタールが燃えた。うち7つが現在も鎮火のめどが立たない状態で燃え続けているという。クーマ付近で12日に発生した9800ヘクタールにも及ぶ山火事では、15戸の家屋が危険な状態で、100人以上の消防隊員らが消火活動に当たった。
一方、TAS州、VIC州、QLD州、首都特別地域(ACT)でも同日、消防活動が行われた。TAS州ではフォーセットとタスマン半島間の山火事の勢いが強まったため、州当局により監視行動警告が発令された。同州では今月4日以来、州緊急サービス局が各地で発生した山火事の消火活動に当たっている。他方、VIC州とQLD州の山火事は終息のめどがついており、人家などへの被害の可能性は少ない。また、ACTの2か所で発生した野火は小規模なもので消し止められた。