【メルボルン3日AAP】 VIC州キャンベルフィールドにある鉄鋼製品の製造会社で2016年、従業員の男から性的な嫌がらせを受けたとして、同会社で働いていた女性が賠償を求めていた事件で、VIC州民事行政審判所(VCAT)は3日、男と会社に合わせて15万ドルの賠償金支払いを命じたことが分かった。
男は、女性が勤務していた12日間に、女性を「セクシー」や「ベイビー」などと呼んだほか、身体について性的なコメントを繰り返したことが分かっている。また、背後から首や肩に触れたり、他の従業員らと女性従業員を10点満点で採点するなどしたという。
さらに、女性が体調を崩し、男が自宅へ車で送り届けた際、胸を触ったり下着を脱がせようとしたため、女性が苦情を申し立てると、会社は根拠がないと主張したことが分かっている。VCATのハービソン裁判官は、女性の訴えについて「信用性が非常に高い」として、これを支持した。
VCATは、会社が独自の調査を行わなかった点についても警告しており、賠償金の支払い命令については「どの職場においても、このような行為は許されないというメッセージを明確に伝える必要がある」と述べた。