【メルボルン6日AAP】 VIC州の複数のカウンシルで、資源ゴミが再生利用されず、埋め立て地へ運ばれている問題について、VIC州議会は近く審問を行うことで合意したことが分かった。同州では、中国による資源ゴミ回収停止の影響を受け、混乱が続いている。
VIC州の環境監視団体は今年2月、山積するプラスチックゴミなどから火災が発生する恐れがあるとして、3つの資源ゴミ回収施設を閉鎖した。これらの回収施設では、州の約半分の資源ゴミを回収しており、複数のカウンシルでは行き場を失ったゴミが再利用されず、埋め立て地へ運ばれる状況となっている。
グリーンズ(緑の党)のサンデル議員は、「州民たちは正しくリサイクルを行っているのに、そのゴミが最終的にどこへ行くのか確証がない」と述べ、州基盤のリサイクル産業は長年の懸案事項と指摘した。一方、VIC州のダンブロシオ環境相は、ゴミ問題を抱える20のカウンシルのうち、約30%は新しい回収業者を見つけたことを明らかにしている。