【キャンベラ20日AAP】 連邦政府が今年から導入した、単身で育児をしているいわゆるシングル・ペアレンツへの助成金削減によって、シングル・マザーの中には売春やストリップといった性産業のドアをノックせざるを得ない状況にある人もいるという。
連邦政府は、今月1日より単身で育児をするいわゆるシングル・ペアレンツに対する助成金を削減。最年少の子どもが8歳になると、失業者支援であるニュースタート助成金に切り替えられるようになり、これによって、6万人以上のシングル・ペアレンツは週60ドルから100ドルの収入減となった。
ブリスベンにある売春宿では、助成金カット以後、およそ20人のシングル・マザーが仕事を求めてやってきたという。ここでは、一日8時間のシフトで3人から5人の顧客を相手にし、最高1000ドルの給与を手にすることができる。セント・キルダの売春宿で働く女性は、最近、性産業に参入するシングル・マザーが急増しているとし、「すごく残念なことに、彼女たちは生活のためにそうせざるを得ないのだ」と述べた。
シングル・マザーのグループは現在、各州都において、議会が再開される来月5日に抗議デモを行う予定にしている。