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ネッドケリー、死から132年後に埋葬

【メルボルン20日AAP】   オーストラリア史上最も悪名高き、そして英雄とされているブッシュレンジャー、ネッド・ケリーが、死去から132年が過ぎ、ようやく母と同じ墓地に埋葬された。葬儀は18日、墓地に近いワンラガッタで営まれた。

20日、VIC州北東部の小さな町グレタにある墓地には、ケリーの子孫が数十人集まり埋葬を見守った。この墓地にはケリーの母親が埋葬されているが、ケリーの遺骨はその側に埋められた。母と共に埋葬されることはケリーの遺言であった。ケリーの姪孫(てっそん)にあたる女性は、「ネッドを埋葬することができて親族一同が安堵している。ケリーの遺言を果たすことができて努力した甲斐があった」と話した。

オーストラリア開拓時代の19世紀後半を生きたネッド・ケリーは、義賊として、また権力に屈しない英雄として伝説化されていてハリウッド映画にもなったほど。最期は、警官3人を射殺したとして1880年に絞殺刑となった。その後、頭がい骨部分は旧メルボルン監獄に展示されていたが、1978年に盗まれた。ケリーの遺骨は、盗まれないようコンクリートで固められた後、地中に埋められるという。

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