【シドニー7日AAP】 豪政府統計局(ABS)は7日、1月の小売売上高が前月比0.1%増の270億200万ドルだったと発表した。12月の0.4%減からは回復したものの、増加率0.3%とする大方の予想を下回った。
ABSは6日、国内経済の成長率が前年同期比2.3%だったと発表したが、これは豪連邦準備銀行(RBA)による予想を大きく下回るものだった。ABSは消費の停滞が成長率の低迷に大きく影響していると説明。7日に発表された統計もまた、消費者による購買控えの傾向がうかがえる結果となった。
BISオックスフォードのチーフエコノミストのハンター氏は、1月の小売売上高について、過去3か月の成長率と並ぶ水準とした上で、「家計の状態は極端に悪くないが、改善もしていない」と述べた。また、小売売上高で大きな伸びを示したのはオンライン・ショッピングで、支出総額の5.6%と、前年同月の4.7%を上回った。