【シドニー7日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は7日、今月行われる選挙に勝利した場合、宗教系学校や私立学校に対し、今後4年間で5億ドルの補助金を拠出する方針を示した。公立学校の教員たちは、生徒の急増が予想される公立学校こそ優先されるべきと訴えている。
NSW州のベレジクリアン首相は、保護者がどの学校を選んでも、政府として保護者をサポートしていくと説明。同州のストークス教育相は、補助金を最も必要としている地域、人口分布の特徴、学校の社会経済的特徴などを考慮すると説明した。
独立諮問機関インフラストラクチャーNSWによると、州内の公立学校は過去30年間で75万~80万人の生徒を受け入れてきたが、移民や出生数の増加により、今後20年間では100万人を受け入れることになるという。NSW州教員連盟のマルヘロン会長は「州政府は公立校の建設を最優先すべき」と声明で見解を述べた。