【キャンベラ2日AAP】 ギラード首相は2日、大臣を辞任したエバンス高等教育相とロクソン法務長官に対し、感情のこもった別れの言葉を送った。また、2大臣の辞任時期は首相自身が決めたものだとし、近いうちに再編される新内閣を次期選挙に引き連れていく意向を示した。
首相は同日キャンベラの報道陣に対し、2大臣の辞任を正式に発表した。また、エバンス氏が上院の政府側リーダーの役職も辞任したことを発表。これを受けて、現政権が混とん状態に陥っているのではないかという報道陣からの質問に対し、首相は「いったい誰がそんなことを言っているのか」と述べた。また、辞任については両大臣と1年かけて話し合った結果であるとして、「連邦議会が再開するこの時期が最適だとずっと考えていた」と述べた。
一方、ロクソン氏は首相の強いリーダーシップに感謝し、「(首相は)チタンでできているみたいだ」と述べた。また、9月の次期選挙後に政界を去る決定について、「15年前に当選した当時、夫のマイケルにも出会っておらず、娘のレベッカが生まれるのはまだまだ先のことだった」とし、「再出馬すれば、引退するころには娘は高校生になってしまう」と語り、家庭の事情を理由に挙げた。