【ブリスベン13日AAP】 QLD州の酪農家らは13日、小売業者が1リットル当たりの値段を引き上げなければ、牛乳の供給は今後10年間で激減するとして、同州南部クーアパルー(Coorparoo)の小売大手コールズ前で抗議行動を行った。
牛乳の価格をめぐっては、同業ウールワースが自社ブランド牛乳で一リットル当たり10セントの値上げに踏み切ったが、コールズは消費者に負担だとしてこれを拒否した。ロス・マックインズで酪農を営むハリスベイル氏は、消費者にとっては年間8ドルの値上がりに過ぎないが、400~500頭の乳牛を飼育するには膨大な費用がかかると訴えた。
酪農家は、干ばつによる影響で穀物価格が値上がりし、光熱費に加えて乳牛に与える飼料や水のコストが上がったことで大きな打撃を受けている。さらに、過去10年間で牛乳一リットル当たりの値段も値下がりを続けていることから、業界全体が圧迫される厳しい状況となっている。