【シドニー6日AAP】 連邦政府が6日、NT準州北部のクーンガラと呼ばれる1,228ヘクタールの区域でウラン採掘を禁止する法案を導入したことについて、約30年にわたって、同区域でのウラン採掘に反対し、そこに隣接する有名な観光地のカカドゥ国立公園の一部として指定されることを求めてきたアボリジニの長老、ジェフリー・リー氏が歓迎した。
同区域は、カカドゥ国立公園の境界にあるが、同公園が指定された1979年、埋蔵量約1万4,000トンのウラン鉱床があるとされたため、排除された。
自らの閣僚に反対し、同公園のコロネーション・ヒルでウラン採掘を禁止したホーク前首相によると、リー氏が以前、「僕は仕事を持っている」とし、同区域のウラン採掘権を所有していたフランスの企業に持ちかけられた500万ドルの示談を拒否したこともあるという。
今回、リー氏は、記者団の取材に対し、「大地と自らの文化的信念は、採掘事業とお金より大事だと信じている」と話した。