【キャンベラ7日AAP】 犯罪組織がオーストラリアのプロ選手に薬物を提供していることが、オーストラリア犯罪委員会(ACC)の調査により暴露されたことを受けて、プロ選手の大半がドーピング(薬物使用)に手を染めないと思われていたオーストラリアのスポーツ界の信用が失墜した。
調査によると、プロ選手が使用しているのは、一部がヒト用薬として未だに認可されていない運動能力向上薬。その使用が様々なスポーツで頻発しており、八百長や組織犯罪に関連したものとみられる。
これについて、オーストラリア・スポーツ・反ドーピング機関(ASADA)の元幹部、リチャード・イングス氏は、「オーストラリアのスポーツ史の中で最も暗い日だ」と話した。