【キャンベラ8日AAP】 収納額が今年度予想の6%に留まっている鉱物資源利用税(MRRT)をめぐり、与党が非難を浴びるなか、ギラード首相は、資源部門が投資段階のピークを迎えつつあり、収納額の上昇につながる「生産のブーム」に向かっているとし、その課税設定を支持すると表明した。
石炭と鉄鋼の採掘による利益に30%の課税率を適用するMRRTは、導入以来の最初の6カ月で収納額が1億2,600万ドルに達しているが、予想額の20億ドルを大幅に下回っている。
これをめぐり、ホッキー影財務相は、スワン財務相が「オーストラリアの史上の中で最も無能な財務相だ」と話したなど、野党側による厳しい批判が寄せられているとともに、グリーン党と無所属議員側によるMRRTの改正案が下院で提案されるという。