一般

イスラエル刑務所で豪囚人死亡 

【シドニー13日AAP】   イスラエルの最高警備の刑務所でオーストラリア人受刑囚が死亡しているのが発見されたが、一切の情報公開が関係当局により禁止され、遺体は内密にメルボルンの墓地に埋葬されたという。

遺体はベン・ザイガー受刑囚で、収監されていた刑務所は同国のイツハク・ラビン首相暗殺に関与した囚人らを収監させるために建設された最高警備が敷かれているもの。報道では、ザイガー受刑州は「囚人エックス(X)」と呼ばれ、その存在は同国の機密事項として取り扱われていたという。

ABC局の報道によると、ザイガー受刑囚は、イスラエルのスパイ機関に属していたが、2010年初頭に刑務所に収監された後、隔離状態にあった。死亡時には34歳だったが、囚人エックスの死に関するニュースがイスラエルのウェブサイトで伝えられた際、関係当局がこれを削除し、裁判所が一切の報道を禁止した。同受刑囚の逮捕や収監理由などは一切分かっていない。

ザイガー受刑囚は約10年前にイスラエルに移住。現地の女性と結婚し2人の子供をもうけた。死亡から7日後、遺体はメルボルンに搬送され、昨年12月22日、メルボルンのユダヤ教墓地に埋葬された。ABC局は遺族・友人らにコメントを求めたが拒否された。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら