【シドニー15日AAP】 NSW州シドニーの高校生や保護者、活動家など3万人が15日、タウンホール・スクエアで気候変動政策に抗議する集会を開いた。高校生が中心となって気候変動対策を訴え集会を開くのは、昨年8月に続く2度目。
参加者のうち、シドニー・ボーイズ・ハイスクールに在籍する3人の生徒は、同校の卒業生のモリソン首相に対し「この先20年、30年とこの国に暮らすのは、自分たちのような若者だと分かっていない」と述べ、首相は卒業生であるにもかかわらず、同校が掲げる理念を体現しているとはいえないと訴えた。
オーストラリアでは同日、メルボルンやブリスベンなど約60か所で同様の集会が開かれた。NSW州のベレジクリアン首相は、生徒らが学校を休んで集会に集まったことに対し「授業時間外に行うべき」と述べ、苦言を呈した。一方、同州野党のデイリー労働党党首は「大人たちにメッセージを届けてくれてありがとう」と述べ、集会を支持する姿勢を示した。