【シドニー16日AAP】 NSW州シドニーのアリアンツ・スタジアムの解体工事が進むなか、同州最大野党のマイケル・デイリー労働党党首は、今月23日に行われる州選挙に勝利した場合、同スタジアムを解体するのではなく改修に切り替え、多額のコストを抑える方針を明らかにした。
土地環境裁判所は先週、市民団体ローカル・デモクラシー・マターズ(Local Democracy Matters)とウェイバーリー(Waverley)カウンシルからの訴えを退けた。その後、NSW州控訴裁判所も訴えを退けたことから、解体作業が本格化している状況だ。
デーリー党首は14日、ベレジクリアン州首相に対し、“本格的な解体作業”を選挙後まで見合わせるよう要請したもよう。同州グリーンズ(緑の党)のシューブリッジ議員は「ベレジクリアンはNSW州の政治においては破壊用の鉄玉のようだ」と批判し、裁判所の決定についても遺憾との見解を示した。