【シドニー16日AAP】 オーストラリア海域で大型クジラが日本の捕鯨船によって捕獲されたというニュースを受けて、連邦政府は、いかなる形であれ日本の捕鯨活動は違法活動であると述べた。
反捕鯨環境保護団体「シーシェパード」(SS)は、日本の捕鯨船が15日、オーストラリア南極領土であるデービス基地近くで大型のミンククジラを捕獲したことを写真付きでインターネット上に公開した。SSのワトソン氏は、日本側がクジラの死がいを2隻の船の間で移送しているのを阻止しようとしたが、日本側はSSの活動船に衝突を試みたとしている。
バーク連邦環境相は、「どこで活動が行われようとも、オーストラリア政府は日本の捕鯨を違法行為と見なしている。だから国際裁判に告訴したのだ」と述べた。ハント影の環境相は、連邦政府は税関船を南極海に派遣し、日本とSSの衝突を最小限に食い止める必要があるとしたが、バーク氏は、現状を悪くするだけだとした。「賢明な方法として国際裁判に日本を訴えたのだ。裁きの日は刻一刻と近づいている」とバーク氏。