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乳母車の母子に衝突の男性 懲役逃れる

【シドニー18日AAP】   2011年に発生した事故で、ベビーカーを押していた母親に突っ込み重傷を負わせた運転手に対する判決が18日、ダウニング・センター地方裁判所であった。この運転手は50時間の社会奉仕を命じられ、懲役刑を逃れた。

クイーンズクリフに住むブライス・ジェームス・ウェイランド被告(27)は、シドニー西部セント・ピーターズを走行中、カーブを曲がりきれずベビーカーを押して歩いていたエマ・デシルバさんに衝突。デシルバさんは意識不明が2カ月続いた後、リハビリ生活を強いられるようになった。またベビーカーに乗っていた生後わずか19日の乳児もけがを負った。

判決を読み上げる際、裁判長は、被害者が事故による脳損傷で生活が大きく変化しまったことに触れたものの、被告には強く反省している姿勢がみられることや、被告が訴えていた、アクセル・ペダルがマットに引っかかり、かつ近くを走行していたバスを避けようとしてデシルバさんに突っ込んだという主張を受け入れ、被告の過失度は低いとした。事故後、被告の運転免許は15カ月の停止処分となった。

裁判後、被害者の父親であるキース・フリーマンさんは、「エマは事故当時、幸せの絶頂だった。赤ちゃんが生まれたばかりで、夫と2人で住まいを改築したばかり。すべてが完璧だったのに、わずか19日でそれが壊れた」と述べた。事故後、エマさんは夫と別離したという。「エマの人生は完全に違うものになってしまった」とフリーマンさん。

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