【キャンベラ23日AAP】 連邦政府は、いわゆる「サブクラス457ビザ」と呼ばれる就労ビザに関して、その発行基準の引き締め強化を行うと述べた。ビザ発行システムの裏をかいてビザを得た海外労働者数の急増が背景にある。
オコナー連邦移民相は、今後は、雇用者は職場において従業員不足が確実に証明できるポジションにおいてビザ申請者を配置することが義務づけられる。同相は、規制強化によって、雇用者のビザ発注システム悪用を防止し、オーストラリア人の雇用機会増加につなげたいとしている。
オーストラリア労働組合会議(ACTU)によると、国内の建設部門では過去1年間で6万8000人が失業。一方で、457ビザ発注件数は38%も増加した。「国内の雇用が減少しているにも関わらず就労ビザ発注件数が増加するとはおかしな話」とACTU。