【キャンベラ19日AAP】 モリソン連邦首相は、毎年の移民受け入れ数を削減する考えを改めて示唆した。野党労働党もこれを支持するとしている。
ニュージーランド・クライストチャーチで先週発生した銃乱射事件では、犯人のオーストラリア人がイスラム教徒移民に憎悪を抱いていたとされる。モリソン首相は19日、「人口増と移民に関する討議は、ここ最近起こった事柄と関係ない」と述べた。過去数か月、政府は移民の年間受け入れ数を19万人から3万人削減する考えを表してきた。昨年実際に受け入れた16万2,417人に相当する数だ。
ショーテン野党党首は、「今年も昨年と同じということで構わない」とコメントした。
オーストラリア民間移民支援団体(FECCA)は、「人口増に伴う主要都市の混雑緩和は、移民削減ではなくインフラ投資増が必要」「クライストチャーチの事件を受けて、オーストラリアは民族・文化的に多様な誰もを歓迎すると強調する必要がある」と訴える。