政治

「アジア人流入」発言で党首謝罪 NSW

【シドニー20日AAP】  NSW州野党労働党のデイリー党首は20日、同党首が「アジアから多くの技術移民が流入し、オーストラリア生まれの労働者たちがシドニーを離れている」などと発言し、人種差別だと厳しい追及を受けている問題について、正式に謝罪した。

 

デイリー党首は「使うべきではない言葉を使った」として非を認め、全面的な謝罪を行った。さらに「私は人種差別主義者ではないし、周囲の人間もそうでないことを知っている」と述べた。また、労働党は州選挙を今週末に控え、複数の中国系新聞の第一面にデイリー党首とその家族の写真入り記事を掲載するなど、事態の収拾に追われている。

 

一方、NSW州のベレジクリアン首相はデイリー党首の発言について当初、“偽善的”で“侮辱的”と控えめな批判にとどまったが、20日には“絶対的に”人種差別だと態度を強めた。さらに、あるグループを特定して責任転嫁を行ったことについて「一線を越えた行為」と非難。「アルメニア系である自身も同様の扱いを受けたことがあり、心が大きく傷つけられる行為」と述べた。

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