【クライストチャーチ20日AAP】 ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は、クライストチャーチで今月15日に起きた銃乱射事件で、犯人がNSW州グラフトンの出身者だったことについて、今後の両国関係に影響を及ぼすことはないとの考えを示したことが分かった。
犯人のブレントン・タラント容疑者は、2016年までグラフトンに居住。その後、アジアやヨーロッパを中心に旅行を続け、クライストチャーチ南のダニーデンへ移動した。アーダーン首相は「オーストラリア国民もNZ国民と同様に、犯人の素性に違和感を感じていると思う」と述べ、事件と両国関係の間に明確な線を引くと話した。
アーダーン首相はさらに、連邦政府のモリソン首相と事件後から話し合いを何度も行い、最大野党のショーテン党首や、オーストラリアのフォーサイス高等弁務官などとも言葉を交わしていることを明かし、“素晴らしい”サポート“を受けていると話した。ただ、来週予定されていたオーストラリア訪問は延期する見通しだ。