【シドニー8日AAP】 鉄道網での女性と子どもの安全保護のために、ピンク色に塗った特別車両を設けるという考えについて、NSW州のオファレル首相は反対すると述べた。
ピンク車両の試験運転は、NSWレイプ・クライシス・センターと公共輸送組合が州政府に要請しているもの。3か月間、午後7時から深夜まで、警備員室の隣の車両をピンクで色分け、特別車両とするという。
しかし州首相は、「すべての乗客にとって最も重要なのは、特に女性の乗客の場合は、鉄道システム全体で適切な安全性を確保することだと思う」と述べた。また、警察からなる公共輸送班をすでに設置しており、一日のいつでも女性が安全に鉄道を利用できるよう努めていることを強調。ピンク色の特別車両の試行について、否定的な見解を示した。
フェアファックス社の報告によると、2010年に鉄道網で発生したと報告された性犯罪件数は合計203件。特に18~29歳の女性が最も被害を受けやすいという。