国際

ワトソン氏、豪に日本引渡し拒否を要請

【ホバート8日AAP】   反捕鯨団体「シーシェパード」の創設者ポール・ワトソン氏は、ドイツで出されていた逮捕状が取り消されたと公表した。また、オーストラリア政府も同氏を日本政府に引き渡さないよう要請した。

シーシェパードの3隻の抗議船は南洋での抗議活動を終え、約12日後にメルボルンに到着する予定だ。しかし、ワトソン氏は、オーストラリア政府が自身を日本に引き渡さないと保証することで、反捕鯨の姿勢を支持しない限り、今後も海上にとどまり、7か月間亡命生活を送るつもりだとした。カナダ国籍の同氏は、昨年7月にコスタリカ政府の要請で逮捕された後、ドイツで保釈中に行方をくらまして以来、逃亡生活を続けている。

日本政府は、ワトソン氏が国家的事業活動を妨害したと告発している。一方同氏は、「日本を相手にした時点で、世界有数の経済大国を相手にしていることは分かっていた」と述べ、「日本に送還されれば二度と釈放されないだろう」とした。

今シーズンの抗議活動の成果について同氏は、シーシェパードと捕鯨船との間で7件の衝突事件があり、クジラの殺害数を100頭以下にとどめたと推定、これまでで最も効果的なキャンペーンだったとした。また、現在オーストラリア政府が日本を相手取り国際司法裁判所で訴訟中だが、その結果に関係なく、来シーズンも南洋で抗議を続けるつもりだと述べた。

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