【ブリスベン11日AAP】 ブリスベンで、妻を殺害したとして起訴されている男に対する公判が始まった。被告側は妻が自殺を図った可能性を訴えている。
この事件は昨年4月、妻のアリソン・バーデン・クレイさんがウォーキングに出かけたまま帰宅しないと警察に捜索願を出した夫のジェラルド被告が、アリソンさんを殺害し、遺体を遺棄したとして起訴されているもの。アリソンさんの遺体は失踪から10日後、近くの小川の岸で発見された。
11日、ブリスベン簡易裁判所で開かれた公判の中で、検察側は、ジェラルド容疑者には借金があり、アリソンさんの死亡保険など97万500ドルを当てにしていたことや、同容疑者は浮気相手に対して、7月までに妻と別れるなどと話していたことを上げ、殺害は計画的であったと主張。一方、証言台に立ったアリソンさんの友人は、アリソンさんが、産後のうつ病や人間関係などで1997年から悩んでいたと述べ、2012年3月の段階で、アリソンさんがうつ病のための薬の量を増やすために診察に行ったと聞いても驚かなかったと話した。