【シドニー23日AAP】 23日に行われたNSW州選挙で、前日からオンライン投票を行おうとした有権者たちが、技術的な問題が発生したため投票ができなかったことが明らかになった。
22日の夜から23日の朝にかけて、オンライン投票のiVoteを利用して投票しようとした数千人のアクセスが一度に集中したため、投票がその間できなかったという。そのため、電話登録システムを利用して投票しようとした人が急増し、電話回線が混雑したために、後でかけ直さなければいけない人が多数いたという。
しかしNSW州選挙委員会は「断続的な障害が発生したため投票できなかった有権者たちに対して、ご迷惑をおかけしたことを謝罪したい」としたが、オンラインの選挙登録と投票は機能していると強調している。
英国に住む有権者の一人は、先週選挙登録をしたが、州の選挙委員会に23日にiVote番号を取得するため42回も電話をしなければならなかったと苦情を述べた。
また、2月にiVote番号の登録をしていた多発性硬化症を持つ別の女性は、オンライン投票ができず、22日の夜から何度も電話をかけた末、23日の朝10時ごろようやく電話が繋がったと語った。
iVoteシステムは2011年から導入されており、2015年の選挙では28万票以上の投票を受け付けていた。