【メルボルン20日AAP】 インターポール(国際刑事警察機構)に指名手配されている反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)創始者のポール・ワトソン氏をめぐり、連邦政府は20日、同氏がオーストラリアに入国した場合、逮捕しないと発表した。
今季の捕鯨妨害活動に関わったSSの「スティーブ・アーウィン号」と「ボブ・バーカー号」、「サム・サイモン号」が同日、メルボルン港に入港したが、同氏が乗船しておらず、航海中の船に残っているという。
しかし、ドレイファス法務長官によると、連邦政府の司法権の下で同氏に対する逮捕状が出ていない。また、海外への引き渡しについて、同法務長官は、オーストラリアの法執行機関による逮捕状が出ていない限り、容疑者が海外に引き渡されることが不可能だと確認した。