【キャンベラ31日AAP】 ギラード首相は通商、安全保障、クリーンエネルギーについて協議するため、4月5日から10日まで中国を訪問する。外相や貿易相などからなるオーストラリア史上最大の政治代表団を引き連れ、海南島、上海、北京を訪れる予定だ。
中国はオーストラリアにとって最大の貿易相手国。ギラード首相の訪中は今回で2度目となり、新しく就任した習近平国家主席や李克強首相と会談する。また、大規模なビジネス・経済国際会議「ボアオ・フォーラム」にも出席する予定。また、カー外相、エマーソン貿易相、ショーテン金融サービス相をはじめ、政府高官らが多数同行する。
今回の訪中で最も注目されるのは習主席との会談だ。同主席は3月14日に就任したばかりで、任期中に中国の世界への開放化を一層推し進めたいとしているからだ。ギラード首相はこれらの新しい中国のリーダーらと友好関係を築き、通商・経済上の協力関係を深めるとともに、防衛面でのつながりを高め、南シナ海での緊迫した状況などの地域問題について中国と協力したいとしている。