【キャンベラ4日AAP】 来月シドニーでは健康サミットが開催される予定だが、主要テーマとして精神障害者の健康状態の慢性的停滞や時期尚早の死亡率の高さについて話し合われる。
同サミットは、連邦政府のバトラー精神衛生相とNSW州のハンフリーズ健康相が共同主催する。バトラー精神衛生相は声明文の中で、精神病のリハビリと回復は患者の精神健康面でのニーズにこれまで集中しがちだったが、身体的健康も同じく重要であり無視してはならないとした。また、精神障害者の身体的健康問題への対応は、連邦政府と各州政府との協力が必要だと強調した。
一方、ハンフリーズ州健康相は、精神障害者の平均寿命は一般平均寿命より25年も短く、その最大の死因は精神病自体ではなく、循環器疾患にあることを指摘した。またその理由として、貧しい食生活、運動不足、喫煙率の高さなどを挙げた。さらに健康相はサミット開催の抱負として、精神障害者の平均寿命と生活の質の向上を実現したいと語った。