【メルボルン29日AAP】 オーストラリア国内のタクシー運転手やライセンス登録者、タクシー会社などが、配車アプリ「ウーバー」を相手取り、集団訴訟を起こす構えであることが分かった。モーリス・ブラックバーン法律事務所によると、訴訟に名乗りを上げた個人や団体は5,500以上に上るという。
モーリス・ブラックバーン法律事務所のオシア弁護士は、ライセンス登録を行った人たちは将来を考えた堅実な財政投資のつもりでライセンスを購入したとして、退職後の貯金を失ったり、破産したり、ライセンス価値の急落に直面しており、ウーバーの参入に「ぼうぜんとしている」と話した。
さらに、タクシー運転手らはウーバーに対し、運転士が適切な資格認定を受けていなかったり、車両が登録されていないなど、法律をきちんと順守していないと訴えている。一方、ウーバーの広報担当者は「多くのメディアが訴訟について報じているが、今のところ通知は受け取っていない」と話した。