【キャンベラ8日AAP】 「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャー元イギリス首相が9日、脳卒中のため死去した。享年87歳。オーストラリア政界からもサッチャー氏の生前の功績を称え、その死を悔やむコメントが数々寄せられている。
1979年から1990年の首相在任中、力強いリーダーシップでイギリス経済の立て直しに努め、保守的で強硬な性格から「鉄の女」の異名でも知られた。米国と強固な連帯を組み、旧ソ連共産主義を崩壊に導いた立役者としても知られる。
8日、ギラード連邦首相は訪問先の中国からコメントを発表。「サッチャー氏はイギリス初の女性首相として歴史的な功績を残した。オーストラリア国民を代表して哀悼の意を表したい」と述べた。アボット野党党首も、イギリス史上最も優れた首相であり、また世界を動かしたリーダーでもあったと語った。