【シドニー11日AAP】 今年のゲイ・マルディグラを祝してシドニーのオックスフォード・ストリートに設置されていた虹色の横断歩道が、NSW州の交通相の命令で撤去された。
この横断歩道は当初、期間限定で設置されたものだが、同市のムーア市長やマルディグラ主催者をはじめ、ゲイ・コミュニティーにより永久保存しようというキャンペーンが始まった。だがダンカン・ゲイ交通相は、歩行者が記念撮影用に横断歩道に座り込んだり、寝そべったりして交通安全に危険であると主張。最終的には17日夜に作業員らがアスファルトで表面を覆う作業を開始した。
同相は11日、シドニー市が撤去命令を施行しなかったために州政府が強制撤去を実施したと説明した。一方で、「この試験的な横断歩道が、マルディグラの35周年を祝して、シドニーのゲイやレズビアンのコミュニティーに向けた親善の意思表示だったと断言したい」と述べた。