国際

豪警察、密入国斡旋業者の逮捕に協力

【ジャカルタ12日AAP】   オーストラリア連邦警察(AFP)は、12日、パキスタンの警察に協力して、昨年、オーストラリアを目指していた亡命船が、インドネシア・ジャワ島沖で沈没した事件で、密入国を手配したシンジケートの捜査に大きく寄与したと発表した。

パキスタンの連邦捜査局(PFIA)は、密入国に関与したシンジケートの重要人物4人を逮捕したと発表。この逮捕には、AFPが亡命船を手助けした人物と手配したシンジケートの特定のため、PFIAとインドネシア国家警察に捜査協力を行なった。

この事件は、パキスタンからの亡命希望者152人を乗せた船が、2012年6月にインドネシアからオーストラリアへ向かっていたところ、ジャワ島沖で沈没し、94人の亡命希望者が亡くなったというもの。この船の定員は60人だったともいわれている。

AFPのスポークスマンは、「この逮捕は、密入国斡旋業者の摘発に、オーストラリアと海外の警察組織との緊密な連携により成功したことを示すものだ」と述べた。

なお、インドネシアの捜索・救助局の発表によると、12日未明(豪東部標準時午前3時)、スンダ海峡南方で、亡命希望者73人を乗せた船が沈み、何人かが漁船に助けられたという。

また、亡命希望者82人を乗せた船が、スラウェシ島の南西沖でインドネシア海軍の船に阻止され、全員を勾留したという。

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