【キャンベラ13日AAP】 連邦政府が高等教育関係予算23億ドルの削減を発表したことに対し、各大学は、経営的に厳しくなり、高いレベルの教育の提供に大きく影響すると警告を発した。
エマーソン連邦高等教育相は、13日、ゴンスキ・レビューによる学校に対する予算の見直しを受けて、学校改革の予算捻出のために、今回の予算削減策を発表したと述べた。
大学の連合組織であるユニバーシティーズ・オーストラリアは、今回の削減幅は1996年以来最大のもので、入学者の増大を計ろうとしている大学にとって、厳しい負担だと述べた。
政府は、大学授業料の一括前払いに対する10%割引の廃止など、いくつかの制度見直しや廃止で、総額23億ドルの削減を行なうとしている。
これに対し野党自由党や、グリーンズは、教育予算の一部を削減して、同じ教育予算に充当するのは間違っている、と政府を批判。教育予算の削減は、国の将来を危うくすると、反対の姿勢を明らかにしている。
また、これに先立ち、政府は13日、個人が所得税申告時に経費として控除が認められている教育関連費用に、2,000ドルの上限を設けると発表した。これにより、5億2,000万ドルの予算削減になるという。
新しい制度は、2014年7月から適用になる。