【シドニー13日AAP】 シドニー市内のビル解体現場で、男性作業員(22)が死亡した事故で、NSW州労働安全局(WorkCover)が調査に乗り出している。
事故が起きたのは、キャンパーダウンのオーストラリア・ストリートで、12日の昼前(豪東部標準時)、現場で作業に当たっていた男性に金属製の棒が何本も当たり、男性は頭部や胸部を強く打って即死した。死亡した男性は、カナダ人のバックパッカー。
この事故に関し、建設・林野・鉱業・エネルギー労組(CFMEU)が声明を発表し、事故が起きる2週間前に、解体工事の進め方を判断して、作業を中止して警告を発していたことが明らかになった。
これを受けて、NSW州労働安全局が事故原因の調査を行っているが、CFMEUでは、労働安全局が支局や人員の削減を行なって、労働現場の立ち入り調査を怠っていることに原因があると批難した。