【キャンベラ2日AAP】 フライデンバーグ財務相は2日夜、2019/20年度連邦予算案を発表した。選挙をわずか数週間後に控え、バラ色の経済見通しを強調した。
政府は来年度から71憶ドルの財政黒字を予想。賃金の伸び率は2020年以降、3.25%と高いままが予想される。一方、雇用の伸び率は今後2年で1.75%に下がり、失業率も5%を維持する見通し。
低・中間所得層に対する所得税控除は昨年の倍となる最大1,080ドル。年間所得12万6,000ドルまでの納税者1,000万人以上が対象となる。2024年には、年収4万5,000ドルから20万ドルの課税率を30%に引き下げる。
インフラでは今後10年で5憶5,200万ドルを拠出して、不足する見習い職人を追加で8万人育成する。見習工を受け入れる職人には8,000ドル、見習工にも2,000ドルの財政支援を行う。
学校設備の改善には3,000万ドル、さらに4憶5,300万ドルを拠出してすべての子どもが就学前にプレスクール(幼稚園)に通えるようにする。
保健では、医薬品や設備改善に800憶ドル。若者のメンタルヘルス改善と自殺防止に4憶6,100万ドルを予算割した。また、進む高齢化に向け、7憶2,500ドルを拠出して新たに1万人の在宅介護を支援するとともに、8,400万ドルを投じて介護者が安心して休息を取れるようにする。