【キャンベラ3日AAP】 オーストラリアの上院議会で3日、ニュージーランドのクライストチャーチで起きた乱射事件について、無所属のフレーザー・アニング議員がイスラム系移民を標的とするコメントをしたことについて、同僚議員が「恥ずべき情けない行為」と相次いで非難した。
連邦政府のコーマン金融相は、アニング議員のコメントは「醜く、分断を招く」として、誰のコメントであろうと危険で受け入れられるものではなく、まして上院議員からは言うまでもないと批判した。また、労働党のウォン議員は「分断の炎をあおった」とアニング議員の名前には一度も触れることなく非難した。
一方、アニング議員はニュージーランドの移民政策によって過激なイスラム系教徒が国へ流入し、乱射事件につながったことを指摘したまでと反論。「私が犯した本当の罪は、左翼の政治家やメディアの上層部が一番耳にしたくないタイミングで真実を口に出したことだ」と述べた。