政治

「非正社員の雇用改善を」ACTU

【メルボルン21日AAP】   非正社員などの不安定な雇用が、経済的なストレスを生み、労働条件改善を訴えられないでいると、労組幹部が警告した。

21日、メルボルンで開催されたVIC州労働党大会で、オーストラリア労働組合評議会(ACTU)は、増えている労働者の非正規化が、いかに労働者の権限を阻害しているか、また、労働者の非正規化は、経済発展の中で、企業が経費を最小にするための道具として活用されてきた、と訴えた。

「労働者は自分自身で、いつ、どのように働くか、ほとんど選択できない状況にある」とし、パート労働者や、契約社員、派遣社員の増加は、職を失うことを恐れて、組合加入や労働条件の改善を求めることを思いとどまらせている、と指摘した。

また、臨時社員やパート労働者は、不利な労働条件による経済的なストレス、十分でない有給休暇、住宅ローンや自動車ローンの支払負担で苦しんでいるという。

ACTUでは、非正社員の保護のために、より幅広い規制と全国的な制度が必要だとした。

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