【ホバート5日AAP】 TAS州上院議会は5日、出生証明書に記載されている性別を変更可能とする法案を通過させた。この法案では16歳になった時点で、両親の承諾を得ることなく、誓約書を提出することで出生証明書の性別を変更することが出来る。国内で同様の法案はこれまで法制化されていない。
さらに、トランスジェンダーの人が新たな性別の認証を受けるため、性転換手術を必要条件として課すことも廃止となる。TAS州のトランスジェンダーの権利活動家デラニ―氏は、「政治よりも人間を優先させ、平等と包括のために立ち上がった上院議員を称賛する」と述べた。
同法案は来週、上院議会で第三読会を経た後、TAS州下院に戻され、最終承認を得て法制化となる。同法案は、州の野党労働党の労働党とグリーンズ(緑の党)が提出した後、自由党のホッキ―議員が賛成に回り、昨年末に下院を通過した。州政府は、同法案について「大きな欠点がある」としており、連邦政府のモリソン首相も「ばかげている」との見解を述べた。