一般

アボリジニ男性ら、カンタスを訴訟

【シドニー24日AAP】   8人のアボリジニ男性グループが、いったん搭乗した飛行機から強制的に降機させられたとして、カンタス航空を相手取り訴訟を起こしている。

男性らは3年近く前にシドニー空港で、滑走路付近に駐車されたバス内に1時間半閉じ込められた後、ターミナルに護送されたとされる。これが不当な監禁に当たるとして、男性らは同社に対し訴訟を起こした。

男性のひとり、マイケル・エドワーズさんはABCテレビのインタービューの中で、「周りの人々は私たちを見てくすくす笑っていて、本当に何か悪いことをしたかのように自分が犯罪者のように感じた。何も悪いことなんてしなかったのに」と語り、屈辱を与えられたとした。

一方、カンタス航空は声明文の中で、法廷で現在、訴訟に対し弁護中だとした。また、同社の客室乗務員ケリー・カリムニオスさんは、男性らが騒々しく乱暴な様子でふるまい、ひとりから「ホワイト・トラッシュ(貧乏白人)」と罵倒されたと主張。しかし、同便にたまたま居合わせた無所属のロブ・オークショット連邦下院議員は、「私の見た限りでは、(男性らは)飛行機に乗ることに少し興奮していただけで、他の誰とも違ったふるまいはなかった」とし、「極端に厳しい対応だった」と述べた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら