【シドニー25日AAP】 最新の研究報告によると、2012年にオーストラリアのインターネットの平均速度が23%も低下していたことが明らかとなった。これは調査対象国98か国中、41位と低い結果だ。
米国に拠点を置くコンピュータ会社、アカマイ・テクノロジーズ社が最近発表した「ステート・オブ・ジ・インターネット」報告書によると、2012年のネット接続速度は世界平均で5%増の毎秒2.9メガビット。オーストラリアの平均接続速度は毎秒4.2メガビットで、 経済協力開発機構(OECD)加盟国の34か国中、28位だった。1位は前回から13%も低下した韓国で、毎秒14メガビットだったが、それでもオーストラリアよりも3倍以上の速さだ。
報告書によると、「オーストラリアの(速度)低下率は、特に全国ブロードバンドネットワーク(NBN)が進行中であることを考えると、予想以上に高い」という。労働党のNBN計画では総額374億ドルをかけて、2021年までに毎秒100メガビットを実現するとしている。