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就学前児童の言語遅延 早期発見を

【シドニー29日AAP】   メルボルンにあるマードック児童研究機構が行った調査によると、就学前の児童の言語能力について、能力発達に遅延がある場合でも幼稚園などで見過ごされているケースが多いことが指摘された。

この調査は900人の就学前児童を対象に行ったもので、コミュニケーション能力に問題がある児童の半分が幼稚園で適切な支援を受けていないとした。さらに、親が言語能力発達に遅延が生じていることに気づいてあげれば、現状よりも9倍高い確率で児童に適切な支援が提供されるようになるという。一方で、言語発達に問題のない児童のうちの7%が、何らかの支援を不必要に受けていることも明らかにされた。

調査を行ったウェーク教授は、「何らかの対策が必要。児童の言語発達障害は分かりにくいケースが多いが、早期発見で改善につながる」と述べ、対象となる児童に適切な支援を提供することは親の教育よりも重要であると話した。

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