【シドニー10日AAP】 婦人服ウィチェリー(Witchery)は10日、卵巣がんの啓もうと募金活動を行う「ホワイト・シャツ・キャンペーン」をスタートさせた。対象となる白いシャツを購入すると、全額が基金団体へ寄付される。今年のアンバサダーは“ファッション大臣”のニックネームを持つジュリー・ビショップ前外相で、キャンペーンについて「ファッションを越えたステートメントだ」と話した。
今年11年目を迎える同キャンペーンは、卵巣がん研究費用としてこれまでに1,200万ドルの募金を集めている。ビショップ前外相は、2人の姉が過去に卵巣嚢腫と診断されたことがあると明かし、卵巣がんについて知識を広め、十分な研究費用で早期発見が可能となることを願い、アンバサダーの依頼も二つ返事で応えたという。
卵巣がん研究基金のノーランCEOによると、婦人科系のがんは目立った症状がないほか、早期発見のためのテストもなく、生存率は低いとして、意識啓発を行うのが難しいという。その結果、多くの悲劇が生まれるなか「キャンペーンは少しの楽しみを与えてくれる」と述べた。卵巣がんと診断された女性の5年生存率はわずか44%となっている。同キャンペーンは国際卵巣がんデーの5月8日まで。