【シドニー3日AAP】 オーストラリア自動車協会(AAA)は、全国の道路交通状況が改善されない限り、交通事故死を減少させるという目標には達しないとした。
AAAによる最新の報告書「全国道路安全戦略評価基準」では、2013年の第1四半期の交通事故死が317人で、これは前年同期比で4パーセントの増加だという。
「全国道路安全戦略」は2011年に発表され、交通事故死者数を2020年までに少なくとも30パーセント減少させるとの目標を掲げた。それによると年間の交通事故死は988人となる。
しかし、2013年3月までの12カ月で1320人を記録し、このままでは2020年には1300人台の交通事故死者数となる見込みだ。
AAAでは、交通事故死を減らすという目標に向かって進んでいるとは思えないとし、2013年は悲劇の始まりだとした。「これは、もっと道路の安全性を高める必要があることを示している」とし、連邦下院選挙においても道路の安全を争点のひとつにすべきだとした。