【シドニー4日AAP】 今日5月4日は「スターウォーズ・デー」。この日にちなんで、オーストラリアの科学者が、映画「スターウォーズ」に登場するロボットが、実際に作られるだろうとの予測を発表した。
CSIRO(連邦科学・産業研究機構)のジョナサン・ロバーツ博士は、スターウォーズのロボット、C-3POやR2-D2のように知的で、マルチタスクなロボットを製造する技術はまだ存在していないが、不可能ではないと語った。
博士は、ロボット技術の研究は進んでいて、ただ開発の時間が問題だという場合があるとし、「いま現在、私たちのロボットは特定の仕事をこなすように、単にひとつの機能を行なうようになっているが、スターウォーズ・アンドロイドの方向に行く動きが、確かにある」と、知的ロボットの開発に関して楽観的な見通しを語った。
ロバーツ博士はCSIROのロボット研究の第一人者で、現在、45人の科学者と技術者からなる博士の研究チームでは、人間を手助けする魅力的で、高い能力のあるロボットを開発している。
例えば、複数の足をもつ昆虫のような機械で、平坦でない表面をモニターして地図を作るロボット(ヘクサポッド)や、データを水中で集める自律型ロボットのスターバグ、荒野で動物を追跡して観察するステルスロボットなどがあるという。
博士は、オーストラリアはロボット・テクノロジーの開発で世界的なリーダーであるとして、将来的にビジネスでロボットがはるかにより一般的になるだろうと述べた。
CSIROは来週、政府に報告書を提出し、産業競争力が弱いとされる製造業部門でロボットを活用する方法などを提案するという。
(スターウォーズ・デーは、映画の中の台詞、「May the Force be with you」にかけて、5月4日(May 4th)になったとされる)