【ホバート4日AAP】 TAS州議会上院選挙が4日に行なわれたが、選挙結果では、同性婚容認の法案成立は難しいと見られている。
TAS州の上院は定数15で任期は6年。毎年、2〜3名ずつ改選される。今回はネルソン、ペンブルック、モンゴメリーの3地区で選挙が行なわれた。
ネルソンは長年にわたって議席を保持している無所属のジム・ウィルキンソン候補が、ペンブルックは上院で唯一の自由党議員のヴァネッサ・グッドウィン候補が、そしてモンゴメリーは二人目の自由党議員誕生となるか注目されている、レオニー・ヒスカット候補が有力視されている。
3人とも、同性婚容認の法案には反対していて、このまま3人が当選すると、同法案の成立はかなり厳しいものとなりそうだ。
TAS州では昨年9月、労働党のギディングズ州首相とグリーンズのマッキム代表による共同提案で、議会に同法案が上程され、可決されると、TAS州がオーストラリア初の同性婚を認める州になると注目されたが、8対6で否決された。同法案は今年後半にも議会に再上程される予定。
TAS州の上院は無所属議員が多数を占め、労働党と自由党議員がそれぞれ一人という構成。今回の選挙では、同法案成立を目指すグリーンズや同性婚支持グループなどから、法案反対の候補に対立候補を立てられたが、いずれも法案反対候補が退けると見られている。
なお、選挙結果は、5日中に確定する。