生活

低所得層、日常の食費捻出に苦労

【シドニー8日AAP】   非営利福祉団体「アングリケア」と「サマリタンズ財団」が8日に発表した調査結果によると、NSWとACT(首都特別地域)においては、低所得者層で日常の食費を捻出するのに苦労している人が多いことが分かった。

この調査は、これらの団体より緊急支援を受けた人々の回答を元に行われたもので、98%が「次の食費代をどうすればいいか分からない」とし、82%が「一日3食の食費を捻出することができない」と答えた。

さらに、回答者の30%が、子ども達の食事の量を制限し、31%が子ども達に一日3食与えることができないとした。また7%の回答者の子ども達が1日何も食べない時があるという。回答者のおよそ90%が、食べるものが無くなる心配をしているとし、68%が1日3食食べていないとした。

アングリケア・シドニーによると、こういった状況に陥っているのは、低所得者層、障害者、独り親、高い家賃に苦しんでいる人、また先住民系の人々が多いとし、NSWとACTの回答者のうち約95%が、過去3カ月の間に、医療費や車の修理代、また高額の電気代など予期せぬ出費のために食費が捻出できなくなったと回答したと話した。

アングリケアでは冬の特別募金活動を8日より開始する。同団体では期間中、190万ドルの寄付を目標とし、これらを食事に困っている人々への支援に充てたいとしている。

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