【メルボルン17日AAP】 VIC州ワンガラッタ(Wangaratta)近くのモイフ(Moyhu)で17日朝、46歳の男性が、飼っていた雄鹿に襲われ死亡したことが分かった。男性の妻も同じ鹿に襲われ、重篤な状態となっている。男性を襲った鹿は、アカシカとヘラジカの交配種だったとみられている。
警察によると、鹿に襲われたのはポール・マクドナルドさんと妻のマンディーさんで、家の外で大きな物音がしたため、マンディーさんと息子が様子を見るために外へ出たという。マンディーさんはポールさんを助けようと柵の中へ入り、同様に雄鹿に襲われたとみられる。
警察のパーセル巡査部長は、極めて悲劇的な事件とした上で、鹿の行動は予測不可能なことがあるとして「危険を冒してまで家で飼う必要があるのか、もう一度よく考えて欲しい」とコメント。オーストラリア鹿協会のヴォス会長は、野生よりも飼育されている鹿のほうが凶暴になる傾向があるが、このようなケースは「非常にまれ」と話した。